ベーシックインカムは日本で実現する？知っておくべき仕組みと今から始める家計の備え

お金

2024.10.27

はじめに

「毎月7万円が国から支給される」
「働かなくても生活できる制度が始まる？」

このような話題で持ちきりのベーシックインカム。

このフレーズを聞いて、どう感じますか？夢のような話に聞こえるかもしれません。しかし、これは「ベーシックインカム」という、世界で実際に検討が進められている制度なのです。

フィンランドでは2017年から2年間、失業者2,000人を対象に月額約7万円を支給する実験が行われました。結果、参加者の精神的健康が改善し、就職活動も活発化したことが報告されています。

「日本でも実現するの？」

この質問には、正直に言って「現時点では不透明」と答えるしかありません。

しかし、具体的な検討は実際にされています。ある試算では、全国民に月額7万円を給付する場合、年間約100兆円の財源が必要とされています。これは現在の国家予算に匹敵する金額です。財源をどう確保するのか、これが最大の課題となっています。

現在の月収30万円に加えて7万円が上乗せされますが、増税による負担も予想されます。手取り額は実質2-3万円の増加となる可能性が高いでしょう。

収入が不安定な月でも、最低限の生活費が確保できる安心感があります。より挑戦的な仕事に取り組めるようになるかもしれません。

家事や育児の経済的価値が認められ、自身の収入を持つことで、家庭内での発言力も強まる可能性があります。

副業解禁の流れを活かし、本業以外の収入源を作りましょう。オンラインスキルの習得が特に有効です。

つみたてNISAやiDeCoを活用し、長期的な資産形成を始めましょう。インフレに備えた投資も検討が必要です。

固定費の見直しを行い、将来の増税に備えた家計の効率化を進めましょう。

ベーシックインカムの導入は未定ですが、これらの備えは、導入の有無にかかわらず、私たちの経済的な安定につながります。今日から、できることを一つずつ始めていきましょう。変化の時代に備え、柔軟に対応できる経済基盤を作ること。それが、より安定した未来への第一歩となるはずです。