生命保険は、万が一の際に家族の生活を守るためのセーフティネットとして、加入しておくことが賢明です。しかし、生命保険にはメリットだけでなく、デメリットも存在します。加入を検討する際は、デメリットについても十分に理解しておく必要があります。
デメリット1:高額な保険料負担
生命保険の最大のデメリットは、長期にわたり高額な保険料を支払わなければならないことです。保険料は、加入年齢が高いほど、健康状態が悪いほど、保障内容が充実しているほど高くなる傾向にあります。
例えば、40歳の男性が2,000万円の終身保険に加入した場合、月々の保険料は2万円前後になります。加入から80歳までの40年間で支払う保険料の総額は960万円にもなります。
デメリット2:解約時の払い戻し金が少ない
生命保険を解約した場合、払い戻し金は契約時に支払った保険料を大きく下回ることがほとんどです。これは、解約控除という制度が原因です。解約控除は、保険会社が事務手数料などの経費を控除するためのシステムです。
例えば、加入5年目に解約した場合、払い戻し金は契約時の払込保険料の30%程度にすぎないことがあります。長期間契約を継続しないと、投資対効果が非常に低くなってしまいます。
デメリット3:保障内容が実際のニーズと合わない
生命保険の保障内容が、実際のニーズと合っていないケースも少なくありません。保険営業マンに過剰に依存しすぎたり、自分で十分に検討を行わなかったりすると、ニーズを正しく反映できていない保険に加入してしまう可能性があります。
過剰な保障では、保険料の無駄が生じます。一方、過小な保障では、万が一のときに十分な補償が受けられません。保障内容を慎重に吟味し、自分のニーズにあった保険を選ぶ必要があります。
デメリット4:保険会社の経営破綻リスク
生命保険は長期の契約であり、保険会社が経営破綻すれば保険金が支払われなくなるリスクがあります。保険会社の経営状況を確認し、信頼できる会社を選ぶことも重要です。
ただし、生命保険契約者保護機構による一定の保護はあります。この保護機構には、国内で事業を行うすべての生命保険会社が加入しているのである程度は保証されます。
しかし、保護機構による保護にも限界があり、予定利率が高い保険や満期までの期間が長い保険は保険金や給付金、年金額が減額される可能性があります。
デメリット5:保険金の非課税メリットが薄れる
生命保険の保険金は、残された家族の生活を守るために、一定の範囲内で非課税となるメリットがありました。しかし、相続税の基礎控除額が引き下げられたことで、そのメリットは薄れつつあります。
また、保険金を一括で受け取る場合と、年金として受け取る場合では課税の取り扱いが異なります。保険金の非課税メリットを過度に期待せず、課税リスクを認識しておく必要があります。
デメリット6:定期保険の場合、更新時の保険料値上げリスク
定期保険などの保険期間が終了すると、更新時に保険料が値上げされるリスクがあります。更新時の保険料は、更新時の年齢と健康状態に応じて改定されます。高齢になるほど、保険料は高くなる傾向にあります。
長期間にわたり保険料が値上がりするリスクを認識し、将来の保険料負担を想定しておく必要があります。
デメリット7:契約内容の理解が難しい
生命保険の契約内容は、約款が難解で一般の人には理解しづらい部分が多くあります。保険営業マンに過度に依存し、契約内容を正しく理解できていないケースも少なくありません。
自分で約款を読み込み、わからない点は専門家に確認するなど、契約内容を十分に把握することが重要です。理解不足が将来的なトラブルにつながる可能性があります。
終わりに
生命保険には上記のようなデメリットがあり、加入を検討する際は慎重に吟味する必要があります。一方で、生命保険が家族の生活を守るセーフティネットとして重要な役割を果たすことは間違いありません。
デメリットを理解した上で、メリットとデメリットを天秤にかけ、自分にとって最適な生命保険を選択しましょう。また、一度加入しただけでなく、定期的に契約内容を見直すことが大切です。ライフプランの変化に合わせて、保険内容を適宜見直していく必要があります。


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